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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


自分の思惑に、まんまと引っかかり
あたふたしながら、答える桜奈を
面白がる家康。

素直な反応が可愛くて仕方なかった。
怒った顔も困ってあたふたする顔も
全部が愛おしかった。

栞が言った、『楽しみなさい』は
そのまま、自分に言われた気分でもあった。

後戻りのできない道を進み出した家康。
あと残り僅かな、桜奈との接点を
後悔のないよう、楽しめと暗示する様に
聞こえたのだ。

『もう、急に言われたから、めっちゃ棒読み
で答えましたけど、夕飯どうします?
せっかくだから、焼肉じゃなくても
待ち合わせして、外で食べますか?』
と、いつまで笑ってるんですか!と
言いたげにしながら尋ねる桜奈。

(まぁ、あんな笑った顔見れたのは
よかったは良かったけど///)

『あー、ごめん。お陰で腹筋が
鍛えらた気分だわ・・プッ・ププ』とまた
桜奈の顔みて、顔が緩む家康。

どうやらツボにハマってしまったらしく
まだ笑いを堪えていることに
むぅっとしながら

『もう、そんなに私を見て笑うなら
ご飯食べてても笑いが出て、食べるどころじゃ
なくなるかも知れないので
夕飯は、お一人でどうぞ!』と桜奈は
拗ねて、プイっとそっぽを向いてしまった。

(あー、ちょっと笑い過ぎた。拗ねちゃったよ
それすら可愛いって思う俺も、たいがいだよな)

『ごめん、ごめん。ちょっと
ツボってしまったわ・・ほら栞さんも
言ってただろ?二人で焼肉を楽しめって・・
だから、一緒に焼肉行こう!ね?』
と桜奈を覗きこみ、ご機嫌伺いする家康。

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