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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


玄関先で、見送りする家康と桜奈。

『じゃ、桜奈、後はお願いね。
戸締りはしっかりね!
家康君も引っ越しの準備あるのに
バタバタさせちゃって、ごめんね。
申し訳ないけど桜奈を宜しく
お願いします。』

『はい、大丈夫なんでお気遣いなく。』

『ご飯はたまには、二人で外食に
いくでも、出前とるでもして食べてね。』
と千里。

『うん、分かった。大丈夫だよ。
ママ達も気をつけてね。』と桜奈。

『まぁ、せっかくだから
贅沢して、美味しいもの食べてきなよ!
焼肉とか、二人でさ!

さっ、ママもう行かなきゃ。
パパが車で待ってるし』と
千里の背中を押しながら

『じゃ、行ってきまーす』と
言ったが、玄関を、出る直前

企むような、冷やかすような
にんまりした顔をして振り返り
桜奈を見た栞は、ふふと笑い

『桜奈、しっかり楽しみなさいね!』
と呟き出かけ行った。

『行ってらっしゃーい!』と見送った二人。

『楽しむって、何のこと?』
と家康に耳元で囁かれ、ギクッとする桜奈。

『さっ、さー?あっ、焼肉のことかな?』
首を傾げ、目を泳がせ答える桜奈。

(お姉ちゃん、にんまりしすぎ・・・
それで無くても、二日間、2人きりなんだよ
意識するなって方が無理なのにー)

家康への想いを栞に打ち明けた為
栞の楽しみなさいの言葉の意味を
勝手に意識してしまう桜奈。
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