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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


『うん、そうだね。お姉ちゃん
退院してきたばっかりだし
明日から、また大祭の準備に
駆り出されるんでしょ?』 

(私、バイト入ってるから金曜日と
本番前練習を頑張らないとな!)

『そうなの。でもね、久しぶりに
おじいちゃん達に会えるから、いっぱい
元気な姿を見せつけてこなきゃ』
(本当に、どんなに心配かけたか・・
しかも、少ししか孝行できないからね)

『きっと喜ぶよ!
私も、舞の練習頑張らないと!』

『あー、あれね!ほんと苦手だったー。』
そして、何かを思い出したように
プププと思い出し笑いを始めた栞。

『なーにー、お姉ちゃん、思い出し笑い?』

『ごめん、ごめん、あっちに
行ったばかりの時にね、鬼教官に特訓
受けたなーって思い出して。
あー、懐かしい。あっごめん、ごめん。
明日もバイトだよね、もう寝よう!』

『うーん!気になる・・けど、
また、後で話聞かせてね!
お姉ちゃんの話超楽しいから!!』
栞の身体を考え、うずうずする気持ちを
堪えて次に期待することにした桜奈。

『いいよー!向こうに帰るまで
毎晩でも、話してあげるよ!
知りたい事があるなら、なんでも
聞いてくれていいわよ』

『やったー!ああ、これから毎日
楽しみ!約束だよ。
じゃ、電気消すね』
パチッと電気をけすと
『お姉ちゃん、おやすみなさい』

『うん、お休み』

と二人は、それぞれ布団に入った。

栞の話が沢山聞ける。
家族旅行に行ける。
お姉ちゃんからの
誕生日プレゼントは何だろう?

楽しみが沢山増え
わくわくする気持ちに少し興奮気味の桜奈は
目が冴えてしまって、寝付けそうになく
暗い天井を見つめていた。
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