第3章 〜君を見つけた〜
少しして桜奈と入れ違いで
二階から降りてきた家康。
気づいた千里は、『家康君、お風呂場に
案内するね、こっちよ』と、家康を
お風呂場に案内した。
『ごめんね、桜奈、何か、失礼な
態度とったんじゃない?』と千里。
『あっ、いえ。俺が悪いんです。
桜奈ちゃん、可愛くてちょっと
悪ふざけして、怒らせちゃいました
すみません』とペコッと頭を下げた。
『あら、そうなの?でも、反応が
面白くて、揶揄い甲斐があるわよねあの子
特に家康君には、今まで見たことの
ない反応を示すからつい面白くて私も一緒』
とクスっとする千里。
『もしかしたら、また気不味い思いを
させてしまうかも知れないけど、
もし良かったら、桜奈と
仲良くしてやってね。
家康君も、うちにいる間は実家に
いると思って遠慮なんてしないでね!』
『はい、ありがとうございます。
お世話になります』と頭を下げる家康。
『今日は、疲れたでしょ。お風呂入って
ゆっくり休んでね』