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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


食事が始まると
『あー、やっぱりママのご飯は美味しい!』
と、パクパク食べる栞に

『おかわりは、沢山あるからゆっくり
食べなさい』とクスッとする千里。

そんな、幸せそうな栞の目もとは
赤くなっていて、泣いた後が見えた。

鷹介も気になり
『栞、そう言えばさっきの勘違い発作って
なんのことだ?』と、尋ねてきた。

信じているか、いないかは別として
家康も事情を知っていることは
聞いていた栞は、当たり前の会話の
ように話始めた。

『うん、あっちの時代で私が1番信頼して
心の支えになってくれた友達の話は
手紙に書いたでしょ?徳川家康の許嫁で
奥さんになった桜奈さん』

『ああ、手紙にあったね。その方の名前を
もらって、桜奈に名前つけたしね』

『そう、その桜奈さんに
私の可愛い妹の桜奈ちゃんが
そっくりさんですか?って
言うくらい似てるのよ。

ちなみに、こちらの方はあの徳川家康様に
とっても似てるの』と家康の方に紹介でも
するかのように、手を向けた。
(違うんだけど、似てるとしか
言えないのよねー)

『えー、家康君も徳川家康に似てるの!?
へぇー、徳川家康ってこんなイケメンなんだ!』
と、驚く鷹介。

(あー、やっぱりそうなんだ)と思った家康だが
皆に一斉に注目され、気恥ずかしそうに
目を泳がせ、伏せ目がちに視線を外す。

『そう!そんな仕草もすんごく、似てるのよ』
と栞。
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