• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第3章 〜君を見つけた〜


(///きゅーーーん///)
初めて、笑顔を見た桜奈は
目を見開いた。
心臓がドキドキではなく、バクバクし始め
食事をしているのに、味が全然分からなく
なっていた。

(何?今の胸がぎゅっとした感じ?
ドキドキして、動悸がしてる。
クラスの男子と話てても、笑った顔みても
こんなふうになったことなんてない・・)

ただひたすら、恥ずかしいと言う感覚と
動悸のように、うるさく鳴る心臓の鼓動。

まともに家康の顔が見れない自分。
全てが今まで経験したことのない
初めてのことで、桜奈自身
戸惑っていた。

(どうしちゃったんだろう私、なんか変。
あの日、初めてすれ違った日

あんなにもう一度だけでいい、会いたいって
思った人だったのに・・まともに話が
できないよ、なんか動悸もしてるし
おかしいな、私。)

夕飯を終え、片付けを始めると
家康が自分の食べ終えた食器を
下げようとした。

『あ、あの大丈夫です。もらいますね』
と目を合わせないまま、家康から食器を
奪い取る桜奈。

そして、ピュッーと逃げるように
シンクへ運んだ。

『あ、ありがとう。』と食器が手から
消えるようになくなったことに
困惑気味の家康。

『桜奈、洗い物はママがするから
家康君を部屋に案内してあげて、あとお風呂も
説明してあげてね』と千里に言われ

えっ、私が?と言うギョッとした顔で
千里を見ると、千里は一瞬、ニヤッとした
顔をして、その後は、気にも止めない様子で
洗い物を始めた。

(ママ、絶対、私の反応を面白がってる!
ひどいよ、こっちは必死なのにー)
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp