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また、恋してくれますか。

第18章 〜輪廻〜


信長は、途中の販売機で買った缶コーヒーを
詩織に差し出すと
『ありがとうございます?頂きます』と
受け取り、缶を開け一口飲んだ。
冷えていて、美味しく感じる詩織。

信長も自分の分を開け、一口飲むと
『7年も律儀に、恩を感じてくれて
たんだって?』と、ただ前を見つめ
話しかける信長。

『えぇ、まぁ。あの時助けてもらってなければ
私は、今ここにはいないと思いますから
ずっと感謝してました。』

『それで、俺の顔まで覚えてたの?
あんなに、パニック起こしてたのに?
子供とはいえ、あの時は正直ヤバイと思った
よくあるんだよ、助けてに行って、溺れてる
人間に引きずられる事が・・・』

『そうですよね。ほんとにご迷惑を
おかけしました。沈んで行く時
私に向かってくる先生の顔だけが
鮮明に焼きついた感じで、溺れた後
暫くの間、溺れる夢とか夜、目を閉じると
先生の顔が浮かんで、刷り込みもされたかも』
クスっと笑う。

『あー、フラッシュバックか・・・
海とか、プールとか水は平気か?』

(フラッシュバック?)
『私も、絶対怖いって思うだろうなって
思ってたんですけど、案外、大丈夫でした』
(と言うか、海でもプールでも先に思い出す
のが、溺れたことより、抱きしめられた
記憶だし///)

『なら、よかった。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)には
ならなかったみたいだな。』

『PT・・S・?』(何のこと?)
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