第15章 〜再会〜
自分の気持ちと向き合い、自分の想いに抗わない
桜奈が出した一つの在り方が
家康の幸せを願うことだったのだ。
(私ね、考えたんです。
大好きな人が幸せでいてくれるなら
それが1番嬉しいことじゃないかって。
家康さんが幸せそうに笑うと私も嬉しい。
家康さんが辛そうだと私も辛い。
いつの間にか、自分より大切に思う人に
なってました。だから・・・
99%は、家康さんの幸せ願ってます!!
残りの1%は、私が私を思う為の分で
残しときますけど。
隣にいられるのも、笑い合えるのも
慰め合えるのも私じゃないから・・・
私の行き場のない想いが駄々っ子
みたいに暴れるんです。
もっと一緒にいたい。
私を好きになって欲しい。
どうして私じゃダメなの?って。
その分があるので1%だけ家康さんの幸せを
願うのに足りないかも知れません。
100%で幸せ願ってあげられない
嫌なやつで、ごめんなさい、許して下さいね・・
でも、幸せでいて欲しい気持ちにも
嘘はないですから・・・)
好きでいることを止められないけど
家康が幸せでいてくれるなら、それでいい。
自分の気持ちを優先し、欲が出て
1%が2%3%と増えていけば
家康の幸せを願う気持ちが減ってしまう。
それは、嫌だ。