第15章 〜再会〜
一方、パンケーキを頬張りながら
『美味しい〜』と幸せを噛みしめる桜奈。
今日のバイトの疲れも飛んで行くようだった。
食べながら、スマホを見ていると
家康からメッセージが届き
おばさんんにも頼まれるし
帰りは一緒に帰った方がいいから
何時ぐらいにバイトが終わるか
教えてと連絡がきた。
(あっ、気を遣ってくれたんた)
桜奈が、返信をしていると
ドアが開き、愛花が帰ってきたが
びしょ濡れだった。
『うわっ、店長。びしょ濡れじゃないですか?』
と、慌てて、棚からタオルを取り
手渡す桜奈。
『ああ、桜奈ちゃん、ありがとう!
もうね、急に降り出してきて、びっくりよ
雷も鳴り始めたよー、参ったわ。
ちょっと着替えてくるね』と
隣のロッカールームに向かった。
返信途中だった桜奈は、
(店長も帰ってきたし、予定通り
帰れそうだね。)
20時には、バイト終わるので
20半くらいに駅で待ち合わせで
お願いしますと返信した。
すぐに、『了解』と返信が来たのを
確認すると、残りのパンケーキを
また、食べ始めた。
パンケーキを食べ終え、コーヒーを
飲んでいると
『ああ、もう凄い雨だったー』と
タオルで濡れた髪を拭きながら
愛花が戻って来た。
『びしょ濡れで、びっくりしましたよー
身体、冷えたんじゃないですか?
あったかい飲み物もらってきますよ。』
と、桜奈。
『あー、助かるー。じゃ、コーヒー
お願いしていい?』と愛花。
『はい、了解です。じゃ、もらってきまね!』と
桜奈は、コーヒーをもらいにいった。