第14章 〜告白〜
『あっ、いや、ケーキはみんな美味しいし
問題ないですよ・・そうじゃなくて・・』
家康と会話はしているが、まだ半分は
自分の考えごとの中に意識がある桜奈は
どこか、上の空で自覚のないまま
答えていた。
『そうじゃなくて、じゃぁ何?』と家康は
答えを引き出そうと誘導する。
家康に誘導されるまま
桜奈は、考えごとの中でしていた
自問自答をそのまま、口にしてしまった。
『家康さんが、私のことどう思ってるのかな
って思って(なんで、手なんか繋いだんだろって
思って)』後半の思っていることは、声には
ならなかった。
『えっ!?』と驚く家康の声に、びっくりした
桜奈も『えっ!?』っと声をあげ
今、自分がとんでもないことにを口走った
ことを自覚をした。
(えっ!今、私、何いったー!!//)
(やばい、俺の気持ちに気づいた!?
どう思ってるって、どう答えれば・・)
と、表情には出さないが焦る家康。
一方、桜奈も
表情は、ただただ、あわあわして
口をパクパクさせているばかりだった。
(どう思ってるって、言ったよね私。
言っちゃったよね、何でー!
どうも、思ってないってないことなんて
わかってんのに、わざわざ口にされたら・・)
あわあわ、していたかと思っていると
ズーンとみるみる凹んで行く桜奈。
家康の答えを待たないまま
『あ、あの誤解しないで下さいね!』と
話始めた。