• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第12章 〜終恋〜


光成の言葉に何で知ってるの!!と
言わんばかりに、驚き目を見開く桜奈。

『な、何でわかるの?エスパー?』と
言った事が、可笑しくなる光成。

クックックと笑い
『上杉さんを見てたら、分からない人の方が
いないと思うよ。それに、僕もかなり天然で
鈍感って言われるけど、そんな僕を
エスパーって言う人、上杉さんくらいだよ』
ツボにハマったように笑う光成。

『こう言っちゃ悪いけど、これまでで
自分より天然な人初めて見た。
お陰で、自分がどう見られてるか
分かった気がする。
それなのに、そんな僕をエスパーって』と
笑いが止まらない光成。

『はぁ』と、気が抜けた返事で
光成が何にツボったのか分からないまま
ポカンとした。

けれど、家康が好きだと知られてしまった
桜奈は、我に返り
『あっ、そ、そうなの。私の好きな人は
その人なんだけど・・・』と説明しようとすると

『恋人いるんだよね』と光成。

『えっ!なんで知ってるの!?』と
また驚く桜奈。

その顔に、もうお腹痛いと言う仕草の光成。
『だって、自分が言ってたんだよ。
その人には彼女以上の人がいるって』

『Σあっ!そうだった。さっき言ったんだよね
私、忘れてた。えへへ』と苦笑いの桜奈。
さっきの動揺で、頭が上手く回っていなかった。

『それに、さっきお店にはいってきた時
徳永さん見かけた。女の人と一緒だったから
デートかなって。でも、僕らみたいに友達かも
知れないしと思って、上杉さんには言わな
かったんだよね。
でも、まさかこんな展開になるとは・・・』

/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp