第12章 〜終恋〜
嬉しいそうに、笑う桜奈。
『にしても、桜奈ちゃん彼氏募集中
じゃなかった?ちゃんと、イケメンの彼
いるじゃん。俺、彼氏に立候補するって
いっといたのにさ・・・』と、政宗。
『また、冗談ばっかり!でも、政宗さんの
パンケーキは大好きですよ』とニコッとし
光成に
『政宗さんは、徳永さんの友達で、これから
私のバイトの先輩になる人なの』と
政宗を光成に紹介し
『こちらは、彼氏ではなく
クラスメイトで岩田君。
彼氏なんて、岩田君に申し訳ないよ』
と、光成をお互いに紹介した。
『宜しくー』
(へぇ、優男風だけと妙に落ちついてるな)
『こちらこそ』
(徳永さんの友達とは思えない
くらい、軽いって言うか気さくな人そう
でも、ただのクラスメイトとしか
思ってないんだな、やっぱり・・)と
顔には出さないが、残念な気持ちは
否めない光成。
『じゃ、注文決まったら呼んでー』と
政宗は、仕事に戻って行った。
政宗が去ったあと
『上杉さん、ここでバイトするの?』と
光成が聞いてきた。
『そうなの!!』と嬉しそうに
とびっきりの笑顔になった。
(///うわっ、///いつも、ニコニコしてる
けど、また一段と嬉しそう)
『この前、ここに来た時バイトの求人を
知って、政宗さんが店長さんに話をして
くれて面接でOKもらったの』と
ニコッニコッの桜奈。
ご機嫌な桜奈を見て
てっきり、家康を好きだと思っていた
光成は、ここにきて自分のライバルが
政宗ではないかと疑念が湧いた。