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また、恋してくれますか。

第12章 〜終恋〜


席についた桜奈と光成。
メニューを光成に渡し
『岩田君の好みのものあるといいけど』と
ニコッとする桜奈に

光成は、さっきみた光景が気になっていた
(あれ、徳永さんだよな・・・
でも、上杉さんは気づかなかったみたい
だけど一緒の人は誰だろ?)

咄嗟に彼女?かと思ったが、友達や身内の
可能性もないわけではない。
桜奈が気づかないままでいるのなら
自分も気づかなかったことにしよう。
光成はそう考えた。

『ありがとう。上杉さんのオススメは
どれ?』

『私がいつも食べるのは・・・』とメニューの
ページをめくり、お目当てのものをみつけると
『これ!』と指差した。

『ほんとだ、美味しそうだね!』と微笑む光成。

『あっ、でもパンケーキの他に、ご飯物も
あるよ』とまた、メニューのページをめくり

『これとか、これ。この前の勉強会の後
ここに来た時、徳永さんが食べてたよ。
ここで大学の友達がバイトしてて
その人、めっちゃお料理上手な人なんだー』
と、政宗のパンケーキを思いだし
うっとりしてると。

『いらっしゃいませー、ご注文はお決まり
ですか?俺でもいいよー桜奈ちゃん』と
政宗が水とおしぼりを運んできた。

『わっ、政宗さん、こんにちは。今日バイト
なんですか?』と期待の眼差しを向ける桜奈。

『おう、ちょうどさっき出勤したとこ!』

『うわっ、超ラッキー!!政宗さんの
パンケーキまた食べられるぅー!!』
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