第12章 〜終恋〜
クスクスッと笑うと
『岩田君の大好物は、本だもんね!
気持ちはよく分かるよー
私のスイーツ好きと、きっと一緒だと思うし』
と、悪戯っぽく笑う桜奈。
『上杉さんは、ほんとスイーツ大好きなんだね』
と、言う光成に
『うん!人生捧げられるくらい好き!』
と、握り拳を作り言ったが
『あっ、大袈裟過ぎるか!ただの食いしん坊
ですって宣言してるようなもんだね』と
照れ笑いする桜奈に
クスクスと『スイーツが羨ましいよ。
そんなに愛されてて』と無邪気に笑う光成。
そんな、他愛ない会話が楽しく、幸せだと
感じる光成。
(毎日、こんなふうに色んな話ができたら
楽しいだろうな・・・一緒にいられるだけで
ワクワクする)と嬉しさを噛みしめていた。
キラースマイルは、よく目にする桜奈
だったが、子供のように無邪気に笑う姿は
初めて見た。
その無防備な笑顔に、思わずキュンとなり
光成に対し、初めて桜奈のイケメン
センサーが反応した。
(///岩田君、か、可愛いかも///)
まるで、小さな仔犬を見ているかのように
光成が可愛いく見える桜奈だった。
そして、学校で女子達が光成を囲む理由も
キラースマイルの意味もやっと分かった気がした。
(確かに、これはモテるね!)と納得した。