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また、恋してくれますか。

第12章 〜終恋〜


それから、瞬く間に時間は過ぎて
土曜日に光成と図書館へ
日曜日に、家康とケーキバイキングの
予定になった。

土曜日の朝、『行ってきまーす』と
出かけて行った桜奈。

『いってらっしゃい』と見送る千里が
リビングに戻ろうとすると、家康が二階から
降りてきた。

『桜奈ちゃん、出かけたんですか?』と
尋ねる家康に、『友達と図書館行くんですって』
と返す千里。

『へぇ、勉強熱心ですよね。桜奈ちゃん』
『どうだか、本好きの友達に誘われたって
言ってだだけだから、勉強じゃなく、好きな本
探しに行っただけだと思うわよ』と千里は
苦笑いした。

(本好きの友達ねぇ〜、誰だろ?
小野寺さんと行くなら、間違いなく名前出すと
思うけどな・・・まぁ、俺には関係ないか)と
心で思いながらも、やはり気になる家康だったが
(さて、俺も準備して行くか・・・)
今日は、小夏にせがまれパンケーキを食べに
行く約束をしていたのだった。

一方、図書館前で待ち合わしていた
桜奈と光成。

光成は、待ち合わせ時間より早く到着し
本を読みながら桜奈をまっていた。

『岩田君、お待たせ!』ニコッとしながら
手を振って近づいてくる桜奈。

前回の勉強会でも思ったが、私服姿の桜奈は
一段と可愛く見える。
桜奈の姿を見て、にっこりと微笑む
光成に、通りすがる別の女子達が
ヒソヒソ言いながら、振り返りうっとり
する。

当然、そんなことには鈍感な天然同士の
桜奈と三成。

『おはよう上杉さん』と声をかけて
二人並んで図書館に入って行った。
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