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また、恋してくれますか。

第12章 〜終恋〜


今までにないくらい、気まずい中での
食事をする家康。
一方、桜奈は、いつも以上に
落ち着いているのか、怒って口をきかない
だけなのか判断は出来なかったが

お互い言葉を交わさないまま
黙々と食べていた。

この空気に耐えきれなくなった家康は
桜奈に話しかけた。

味は、ほとんど分からない状況だったが
『パスタ、美味しいね。政宗に料理
習わなくても、十分上手だって
思うけど・・・』と、分かりやすく
機嫌を直してもらおうとする家康。

家康をチラッと見て
『お口に合うなら、良かったです』
と、また淡々と食事を続ける桜奈。

会話が終わってしまった・・・ヒュー彡

(凄く、冷たい風吹いてる気がする
ほんと、怒らすと厄介なんだー
でも、このままじゃ俺、凍え死ぬよー)
そして、また勇気を出して声をかけた

『あ、あのさ。今日のお詫びが
したいんだけど・・・』と
ボソッと呟く家康。

えっ?と言う顔で家康を見る桜奈だったが
また何事も無かったように、フォークで
パスタを絡めながら
『別に、気にしなくていいって
言ったじゃないですか。お互い様ですから』
と、またすぐ視線を皿に戻す桜奈。

『いや、でも、それとこれは違うって
言うか・・・俺の気がすまないからさ・・』
と言う家康に、半分据わったような目で
冷たい視線を一瞬送る桜奈。
しかし、反応しない。

(ダメだ、完全にブチ切れしてるんだ
すんげぇ、怖いんだけど・・・
何か好きなものとか・・・ハッ!ケーキとか!)

『お詫びに、ケーキ!ケーキバイキングとか
行かない?』
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