第11章 〜別れ〜
ガチャっとドアがが開き
パンケーキを持って現れた政宗は
『なんだよ、なんだよ、随分
楽しそうじゃねぇかよー、せっかく
パンケーキ作ってきたのにさー
俺いない間に、超仲良くなってんじゃんか!』
『政宗さんが、作ったパンケーキ!!』
もはや、目がハートと言っても過言では
ない桜奈。
『ねっ、こんな感じになるんですよ』と詩織は
桜奈の方に手を向け愛花に説明した。
『あははは、超受けるわ、上杉さんも
小野寺さんも、いいコンビだねー』と
お腹を抱えて笑う愛花。
笑い声にハッとした桜奈は
恥ずかしそうに俯き『すみません、つい・・・』
と、また、赤くなった。
『あははは、いいの、いいの。
そんなに気に入ってもらえて、嬉しいわよ
今日は、試食ってことで、冷めないうちに
みんなで、食べよう!』と愛花。
『そう、そう、いっつも幸せそうな
顔で食べてくれるって、作る側にとっちゃ
最高の賛美なんだから、遠慮しなくて
いいからな。』
こうして、面接終わりにパンケーキまで
ご馳走になり
『ありがとうございました。ご馳走様でした。
これから、宜しくお願いします』とお礼を言って
大満足で店を出た桜奈と詩織。