第11章 〜別れ〜
『はい、分かりました』と二人は答えた。
『まっ、夜遅くなる時は、俺が送って
行ってもいいし、夏休みの間なら家康も
使えるし、心配いらないって』と政宗。
『そう言う、あんたが一番危ないでしょ!』と
愛花。
『いつもながら、ひでぇ物言いだよな
愛ちゃんは』と、政宗が言うと
すかさず『店長!』とビシっと言う愛花。
『まっ、どーーーーしてもって時は、こいつを
遠慮なく護衛に使っていいからね』と政宗を
親指で指しニコッする愛花。
仕事に厳しそうで、キリッとしている
愛花から受ける雰囲気とは、ギャップのある
ふわっとした笑顔を見せた。
(///キレ可愛な人だわー///)と
桜奈も桜奈もこっそり政宗も
見惚れてるのだった。
皆の視線に気づき『コホン』と咳払いをし
『じゃ、夏休み、めいっぱい働いて
もらうので、宜しくね!夏休みが終わっても
この店が気に入ってくれたなら
バイト継続よろしくね!
オリエテーションの日時は
政宗から連絡させるわ!
一緒に働けるのを、楽しみにしてる!
じゃ、採用ってことで面接は終わり』
採用ありきな面接に、また呆気に取られる
桜奈と詩織。
『どうしたんだよ、良かったじゃん。
採用だってよ』と、政宗。
(いや、こんな簡単でいいのか?)
と、採用された側の桜奈と詩織は
思った。