• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第10章 〜距離〜


『もう、しぃちゃんには、ほんと敵わない
しぃちゃんが彼氏だったら、絶対、私
バカップルになりそうなくらい惚れるのになー』

『いや、私は、バカップルだけはごめんよ』
と手のひらを桜奈に向けキッパリ
断る詩織。

『えぇー!しぃちゃん、男前だって
褒めてるのにー』と何で?と言う顔
をする桜奈。

『いや、そもそも、私はか弱い乙女志望よ。
男前になってる場合じゃないのよ。
彼氏に守られる女子目指してるんだけど』

『あれ?そうなの?おかしいな。
褒めたつもりだったのに・・・
だって、私からしたらこんな頼り甲斐のある
カッコいい人いないんだけどなぁ。
しぃちゃんは、気持ちが超イケメンの
カッコ可愛い女子なんだけどな・・・』
そう言うと、満面の笑みでにっこりして
またメニューに視線を落とした。

『どれにしようかな・・・どれも、美味しそう』
メニューのページをめくりながら
幸せそうな表情をする桜奈。

そんな桜奈を見つめながら
(///これだもの。この天然の破壊力が
私にはないのよねー。女の私でも
ぐらっときそうなのに、男なら
瞬殺されるわよねー)と、桜奈の
純粋さを眩しく見つめため息を漏らす
詩織だった。

それから、注文を済ませると
桜奈は、詩織に土曜日の出来事を
ことを話し始めたのだった。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp