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また、恋してくれますか。

第10章 〜距離〜


それでも、一緒の時間を過ごせるなら
この気持ちが届かなくても
一緒にいたい、それだけで十分だ。

家康も桜奈も同じことを
思っていたのだった。

一通り勉強を終えた桜奈は
『あっ!そうだ、正宗さんの連絡先
教えてもらっていいですか?バイトの
求人内容の詳細を送って欲しいんで!』

と、約束していた連絡先を尋ねてきた。

『あっ、そうだったね、でもさ
一緒に暮らしてる俺も桜奈の
番号知らないのに、政宗に方が
先に知ってるって、なんか癪に
触るんだけど・・・何かあっても困るし
(政宗と)』と言うと

『あー、何かあったときですか?
(緊急連絡的な?)そう言われれば
そうですよね。じゃ、一応、家康さんとも
交換しときましょうか?』と
天然解釈は変わらない桜奈。

(一応って、なにさ。
しかも、政宗と何かあるつもりか?
いや、でも違う解釈した気がする)と
思いつつ、一応と言われたことが
癪に触ってムッとする家康だったが

『まぁ、ほら、俺も図書館で勉強して
遅くなる日もあるし、バイトで
遅くなったりしたら、ついでで一緒に
帰った方がおばさん達も安心するだろ?
そう言う時の為にも連絡先は知ってた
方がいいでしょ。ついでの時の為に。』
と、ついでを強調した。

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