第9章 〜秘密〜
(あっ、やっぱり反感買ったよな・・
そんな、悲しそうな顔させたいわけでも
傷つけたいわけじゃないのに・・・
俺のバカ!)
『あっ、ごめん、あんたがスイーツを
すっごく好きなのは、今日見てて
分かったよ。政宗も料理上手だし
ほら、紹介して付き合ったりしたら
もっと色々教えてもらえるかもなって
思ってさ』
(やっぱり、俺はバカだ。
政宗から引き離したいのに、くっつけるような
言い訳してどーすんだよ!)
だんだん、自分に腹が立ってきた家康。
すると桜奈は、ぽんと手を打ち
ホッとしたように『ああ、そう言う事ですか』と
納得した顔になった。
(えっ?何、勝手に納得してんの?
まさか、それなら付き合ってみようかとか
考えだしてる?)と妙な焦りに自分でも
困惑する家康。
『えっ、えっ、何がそう言うことなわけ?』と
焦りを、隠しながら尋ねた。
『徳永さんが、政宗さん紹介してくれるって
てっきり、彼氏と彼女としてのお付き合い
だと、私勘違いしちゃって、彼氏いらない
とか言ったんですけど・・・』
『う、うん』(確かにその通りで、何にも
間違ってないよ、やっぱ分かってたんじゃん
嫌味だって分かってってこと?えっ?)
『私の勘違いだったんですね!///恥ずかしい
徳永さんは、スイーツの勉強したいなら
料理上手の政宗さんに料理付き合ってもらって
練習したら上達するかもよって意味で
紹介してくれるって、言ってくれてたんです
よね?』とニコッする桜奈。