第9章 〜秘密〜
パンケーキに大満足し、ご機嫌で
会計に向かった桜奈。
『徳永さん、今日は私のおごりですから
お財布はしまってくださいね!』と
ドヤ顔をしたが、見送りがてら会計に
立っていた政宗は
『すごいね!桜奈ちゃん、太っ腹
じゃん』と冷やかした。
『いやいや、今日は、友達二人分の
カテキョー代をご飯一回分で済まそうって言う
姑息な手なんで』とペロっと舌をだし
にっこりした。
『ああ、そうだ、今日は時給高くつくね
ご飯一回じゃ、足りないから貸しにしとく!
あとで、倍返ししてもらうってことで
今日は、俺が払うからいいよ。
政宗、全部でいくら?』
と政宗に聞いた。
『えっ!いいですよ!おごりますってば』と
桜奈もお金を、出したが
『桜奈ちゃん、ここは家康に
カッコつけさしてやってよ!』とニヤッとし
『3560円になります』と政宗。
『じゃ、これで』と5000円
渡し、桜奈と詩織の分の
会計も済ませてしまった。
『すみません、今日は、お礼に奢る
つもりだったのに・・・ありがとう
ございます。ご馳走様でした』と
お辞儀する桜奈。
『すみません。わたしの分まで、勉強教えて
もらって、奢ってもらってで。何だか申し訳ない
ですが、遠慮なくご馳走になります!
ありがとうございました。ご馳走様でした。』
とお辞儀する詩織。
『気にしないで。今度はちゃんと
ご馳走してもらうし』と家康は
サラッといった。