第7章 〜進展〜
『うん、バイトする予定でいるよ。
今年も、美味しいケーキのある場所で
バイトできたらな〜。』
(スイーツの勉強にもなるし
ケーキ屋さんがいいかなー?
それとも、カフェがいいかなー?
どっちにしても、美味しいスイーツが
食べられるお店がいいなー。
はぁ〜、今年は、どんなケーキに
あえるかなー)と、考えながら
どんどん顔がにやけていく桜奈。
すると、千里が『桜奈、顔が緩みすぎよ
ヨダレが出そうよ』と言われ
(Σハッ)とし、慌てて口の周りを手で
拭って確認する。
その様子をみて『ププッ』と俯き肩を揺らして
笑いを堪えている家康。
家康にまた、恥ずかしいところを見られ
(///かぁっ〜///)と
顔がどんどん赤くなっていく桜奈。
『もう!ママひどいよ、ヨダレなんて
出てないし!』と今度はプンスカ怒り出した。
『まぁ、まぁ、そんな怒らなくても
パパにもわかったぞ。今年はどんな店で
どんなケーキ食べられるかなぁって
思ってただろ?顔に書いてあったぞ』
今度は、顔を両手で押さえて
『ほんとに!?』と、焦る桜奈。
(えーっ、なんで私の考えてたこと
わかったの?)
『ほんとにも何も、桜奈は
すぐ顔にでて、分かりやすいのよ
自覚なかったの?』と千里。
『え゛っ?』と顔に両手を当てたまま
生まれて初めて聞きましたと
言わんばかりに驚いた表情で
千里を見つめる桜奈。
笑いを堪えている家康は
(///面白い子だなぁ、ほんと自覚ないんだ///)
と、桜奈の純粋さが可愛いく思えた。