第7章 〜進展〜
そんな千里に家康は
『いえ、大事なことだと思います。
勉強になります。』と真剣な眼差しを向けた。
千里の話す内容は、家康には眩しかった。
そんな風に過ごして行ける相手と
巡り会えたら幸せだろうなと憧れた。
(そんなふうに、なって行けるのかな?
小夏と・・・)
一方、桜奈も
『出会った頃より、もっと相手を好きに
なるって素敵だよね!やっぱり、難易度の
高い幸せ者になりたいな!理想だけど』
と、将来のまだ見ぬ相手の傍らで
幸せを感じているだろう自分を想像し
幸せそうな笑みを浮かべる桜奈。
『そうね、桜奈が幸せになって
くれる事が、パパとママの幸せでも
あるからね!まぁ、その前に勉強も頑張って
もらって桜奈も将来有望株になるくらい
でないとね。ということで、家康君、ビシバシ
鍛えてやってちょうだいね』
とにんまりする千里。
『はい。そういうことなら遠慮なく
ビシバシと勉強みますね』と千里の意を汲んで
ニヤッとしながら桜奈をみた。
『えーっ!』と、現実に引き戻される桜奈
『はーい、頑張ります。宜しくお願いします』
と、しゅんとし項垂れた。
そんな桜奈をみて、千里と家康は
クスクスと笑った。
(///ほんと、くるくる表情が変わる。
みてて、飽きない子だな///)家康は
密かにそう思って桜奈を見つめた。