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また、恋してくれますか。

第7章 〜進展〜


『ただいま〜』
『ただいま帰りました』
二人は、そう言って家の中へと
入って行った。

『おかえりなさい』と千里が出迎えた。
『あら、二人で帰ってきたの?』

『玄関先で、たまたま一緒になった』と桜奈。
『そうだったの。もうすぐ、お夕飯にするから
着替えて手伝って』
『はーい』と桜奈は二階に上がっていった。

『家康君も夕飯までゆっくりしてて』
『はい。あっでも、俺も何か手伝えることが
あれば手伝います』
『あら、ほんと!じゃお言葉に甘えちゃおかな?
とりあえず、着替えてからね!』とニコっと
する千里。

『はい、じゃ、着替えてきますね』と
家康も二階に上がって行った。

二人が家の中に入るのを見届けたかのように
少し、離れた場所に駐車していた
黒塗りの高級車の窓がウィーンと
閉まっていった。

家康と桜奈の玄関先のやりとりを
そっと車の中から眺めていた、一人の
女性が呟いた。

『へぇ〜、あのこが下宿先のお嬢さん?
可愛い子ね。家康も楽しそう・・・
あんな楽しそうに笑う家康を久しぶりに
みたわ・・・』寂しげに笑う謎の女性。

『お嬢様・・・』切ない表情で
バックミラー越しに、女性を見つめる
運転手。

『もう、いいわ。車を出してちょうだい』

『畏まりました』

その後、すぐに車は走り去った。
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