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また、恋してくれますか。

第6章 〜片想い〜


学校についてから、いっときは
詩織に励まされ、前向きにはなったが
今朝の家康の態度を思い出すと、また
ズキッと胸が痛んだ。

(昨日の夜、心配してくれてたんだよね・・・
それなのに、私ってば、自分の気持ちで
いっぱいいっぱいで・・・

もう、感じ悪い奴としか思われてないよね
せっかく、まともに少しは話ができる
ようになったのに、私の態度のせいで台無しだな
そりゃ、ムッとしたよね。口きくのも
嫌になったかも・・・
きっと完全に嫌われたよね・・)

『ハッー』と
再会直後からの、自分のやらかし具合に
ため息が漏れた。

先生の声は、音として虚しく流れて
くるだけで、内容は全然頭に入って
こなかった。

そんな、珍しく上の空の桜奈の
姿を斜め後ろの席からから見つめて
いたのは岩田光成。

一度、桜奈に告白して
振られはしていたが、彼の片想いも
まだ継続中のまま。

昨日、今日と桜奈の様子が
違うことには、すぐに気づき気になって
見つめていたのだ。

(上杉さんの表情が暗いなんて
珍しいな・・・何かあったのかな
本人に声かけても、彼女のことだから
何でもない、大丈夫って言われて
終わりだろうし、小野寺さんにそれとなく
聞いてみるか・・・)
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