第3章 全部海のせい【爆豪勝己:裏】
暑ぃ…暑すぎる…あぁー、クソイライラする…‼︎
雄英高校、夏の特別授業、海洋実習の真っ最中。
要するに、学校から1番近い海に来て、海の生体を知り、もしもの時に海に潜れるようにっつー授業だ。
「つーか、何で休日にこんな事やんだよ……」
一通りの訓練を終えた俺は、浜辺で他の奴らが終わるのを炎天下の中待っている状態だ。
「でもよ、午前授業だから午後からは自由行動で各自解散だってよ!」
隣に居た上鳴がニヤニヤして笑っている。
「爆豪……見たかよ女子達の水着姿……!後で一緒に海の家に昼飯誘ってみようぜ!」
上鳴が話してるのを聞き流し浜辺を見ると、クラスの女子達と楽しそうに話すの姿があった。
制服や戦闘服では隠れてる、の胸やクビレが白いビキニで強調されている。
雄英高校にスクール水着はないが、なんつー格好してんだアイツは。
クラスの奴等には内緒で俺達は付き合ってる。
俺は隠したくないが、の授業や演習で影響が出ないようにと、希望で。
それなのに……何で授業にあんな水着着てくんだよ……‼︎
まさか他の男でも誘ってんのか!?
暑さでイライラしながらの事を考えてると、長かった実習がやっと終わった。
「チッ、飲み物買ってくる。」
「おー!俺達は先に行ってるな!」
上鳴達と一旦別れ、自販機に向かうと、2人の男に絡まれるの姿があった。
「なぁ、いいだろ?ちょっと一緒に遊ぼうって言ってるだけじゃん」
「ご、ごめんなさい……友達が待ってるので……」
「お、じゃあ友達も一緒に遊ぼうよ!」
「こ、困ります……」
迷惑なのに、ニコニコと気を使って対応しているの姿ににまたイライラしてくる。
そういう態度がこういう勘違い男をつけ上がらせるんだ。
仕方なく、自販機の前でナンパされてるを、同じクラスの同級生として助けようと思い近づいた時
「君、凄く可愛いし、一緒に遊んでくれたら、車の中で、俺たち2人ですごーく気持ちよくしてあげるよ……?」
「えっ…ちょっと……!」
1人の男がを背後から抱きしめ、俺の我慢の糸がプツリと切れた。
隣に居た1人の男の顔を殴り、の細い腕を掴み、もう1人の男から離す。
「俺の女に触れる奴はぶっ殺す‼︎」