第1章 第5棟
学校につくとハルくんが職員室に案内してくれて、お別れを言おうとした時にはハルくんと同じくらいの背丈の男の子が職員室から出てきて
「あれ、ハルおはよ。なにしてんの?一緒に上いこーぜ」
「あ、タクマくんおはよう、う、うん!」
と、呆気なくハルくんとはさよならしてしまい、軽く手を振ってお別れした。
そして、先生と一緒にドキドキしながら教室へ
「です。みなさんよろしくお願いします。」
と、いうと、バチっと一番後ろの席の人と目が合う。
朝、ハルくんと一緒にいた人だ。
彼の1つ前の席へ先生に促され座る。
朝の人にぺこりと会釈すると、向こうもぺこりと小さく会釈をしてきた。