• テキストサイズ

緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第12章 初めての恋






同じクラスだったさつきに、幼なじみの好きと恋の好きってどう違うの?そう聞いたとき彼女はこう答えた。


その人のことを想ってドキドキする
その人に触れたいと思う
その人を独占したいと思う
考え過ぎて苦しくてザワザワしたりする

そういう感情が出てきたらそれは恋だよ、と。




そして今、真ちゃんに対して、ドキドキもするし、なんだか触れたいとも私は思ってしまっている。


果たしてこれが恋なのだろうか。


幼なじみにこんな感情を抱いてしまうなんて、私は風邪をひいてとうとう頭までもおかしくなってしまったのではないかとも思った。


そもそも、真ちゃんに好きな人はいるのだろうか。
そういう類いの話は今までしたことが無かったが、恋(とはまだ認めたくはないが)なのかもしれないと思ったら、なんだかとても気になってきた。


仮に好きな人がいたとして、その人と付き合うことになったら、私たちの幼なじみという関係はどうなってしまうのだろうか。終わってしまうのだろうか。それは嫌だ。


・・・これが独占したいという気持ちなのか?


考えただげで胸が苦しくザワザワした気分になる。


・・・ザワザワ?
あぁもう全て当てはまっているじゃないか。


逆にこれが恋じゃないというなら、一体なんと言うのか。


恋以外の何ものでもない、そう思ったら何故か恥ずかしくていたたまれない気持ちになった。




風邪を引いた日、私は初めての恋に気が付いた。

/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp