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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第47章 関係あるよっ!!大有りだよっ!!!






「オイ、井戸端会議は終わったか?」


オレと山田が話していると、しびれを切らした灰崎が気だるそうにこちらを見る。背中で山田を隠そうと一歩前に出ようとするも、彼女はそれを拒み、大丈夫と眉を下げて笑う。もちろん、どこがどう大丈夫なのかオレにはさっぱり分からなかった。



『中学生のとき、冗談で終わりにしてごめん。』


「は?何の話だ?」


『1年生のとき、告白してくれたこと。私ずっと灰崎はふざけてると思ってた。でも灰崎の気持ちには応えられない。』




ごめんなさい、と付け足すと山田は深々と頭を下げる。


まさかコイツ、そんなことを言うためだけに?
バカらしい、そう思ったと同時にそういうところが山田らしくて、バカがつくほど真面目なコイツが好きなんだったと改めて思い知らされるのだった。



「虫唾が走るくらいのバカだな。中学生のときオレに無理やりされたの忘れたのか?」


『・・・忘れてない。』


「さっきだって、オレに良いようにされて嫌だったの忘れてねぇよなぁ?」


『うん。』


「じゃあまたオレにナニかされるって思わないワケ?」


『・・・思った、』



両手の拳をこれでもかっというくらいに力を入れて握り潰しながら、か細い声で話し続ける山田の顔は見たことないくらいに真剣な眼差しで灰崎を捕らえていて。


間に入って止めて、一刻も早く2人を引き剥がしたいのに、その目に宿った強い意志がそれを許してくれない。



『思ったよ。今でもされるかもって思ってる。すごい怖い。』


「・・・。」


『怖いけど、それで灰崎の気が済むなら・・・抱けばいいよ。』


「なっ!オマエ何言ってんの?」



少し前までは大人しく聞き入っていたが、信じられない山田の発言に思わず素っ頓狂な声が公園内に響き渡る。



「へぇ〜、オレに抱かれに来たってワケね。面白れぇじゃん。」



いよいよ不穏な空気がオレたちの間に流れ始め、山田の腕を掴み自分の方へと引き寄せ、絶対に離すものかと力を入れる。


目の前にいるこのオトコは、蛇のような舌で親指を舐め上げ、品定めをするような目で上から下まで、なぞるように山田のことを何度か見た。その様はオトコのオレでも吐き気がした。


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