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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第40章 オレに取られるぞ






「抵抗しないということは、乱暴に抱かれても構わないということでいいんだな?」


『・・・っ、』



真ちゃんの問いかけに、コクンと縦に頷く。その瞬間、纏められていた手の力量が一気に増し、もう私の力ではその手を振り払うことは出来なくなった。


そして本棚にグイグイと背中を押され、本格的に抵抗する術も奪われてしまった。



『ちょっ、ちょっと待って!!』



キスされる寸前に声を上げると、あからさまに不機嫌そうな顔をした真ちゃんが舌打ちをした。



「ビビったのか?だから帰れと言っただろ。」


『ち、違う。』


「何が違うんだ?もう今更止められないぞ。」



これでもかと言うほどに眉間に皺を寄せた真ちゃんは、待ってくれてさえいるが手を纏める力は依然変わらず強いままだった。


硬くなり始めたソレが太腿に当たっていることに気が付き、今更止められないという意味も十二分に分かった。



『・・・あっちでシない・・?』



おずおずと視線だけをベッドに落とせば、私の気持ちを汲み取ってくれた真ちゃんは軽々と私を横抱きにした。そして早々に私をベッドへと下ろすと、“脱げ”と端的に指示を出した。


すっかり外は日が沈み、電気を消せば薄暗くなる部屋。それが助けとなり、普段なら絶対に出来ないが、言われた通り自分で服を脱ぎ捨てることができた。


そして深く深呼吸をしてから白いブラに手をかけたとき、“待て”とまたもや端的に指示を受け、その手を休める。そしていつの間にか下着一枚になった真ちゃんと目が合った。暗がりにもすっかり慣れ、獣を狙うようなその目付きに身体がゾクリと反応した。


このとき、乱暴に抱かれることに、実は自分も期待しているのだと気付かされた。そしてそれを示すかのように蜜壷からは愛液が少しずつ分泌されていた。



『あの、これ・・・なに?』


待てと言われベッドの上で座って待っていると、真ちゃんは徐にカバンから、制服のネクタイを取り出した。そしてそれで私の両手を頭上で一纏めにしたのだ。



「ネクタイなのだよ。」


『それは見れば分かるんだけど、・・えっと、』


「悪いがじっとしててくれ。オマエはオレに善がっていればいい。」



それが合図となり、ベッドに押し倒されたとほぼ同時に私の口内をかき乱すような荒々しいキスがスタートした。


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