• テキストサイズ

【文スト】スケッチブック

第1章 出会い


先程の、一発の銃声を合図に、会場に残っていた者たちが一斉に中也と男の方を向く。

そして、何処に隠していたのか。瞬時に武装を決め込み、中也に向かって発砲を始めたのだった。

先程まで静かで賑やかなパーティが、激しい銃撃音と怒号に変わるまでにはそう時間は掛からなかった。



『中也。無関係の人たちは全員避難した。存分に暴れてくれ給え』

「チッ。人を馬車馬のように使いやがって!!」



中也は通信機からの指示に盛大に舌打ちして目の前の敵を確実に仕留めていく。


「ハッ。パーティに参加しにきた割には随分物騒な持ち物だなァ、おい!」

「なっ!?此奴、銃が効かねえぞ!?」

「なんなんだ、貴様は!?」


ズダダダダ、と激しく銃撃されるも愉しそうにニヤリと笑って相手をする中也を、何も知らない連中は恐れた。


「くそっ!一旦、退くぞ!」


銃が通用しない、仲間が次々と倒れていく恐怖が合わさり、執事だった男は更なる銃撃を加えながら逃走を図ることを決め、生き残りに声を張り上げて、指示を出した。

廊下に出てすぐ、男達は何かに気づく。


「おい、あれ!」

「!ああ、あれは、使えるな!!」


そんな中、男達は何かに気付き、其方の方に向かう。
が、気付かれた方も何かを悟ったのか同じ方向へ走り出した。


「ひゃあ!?見付かっちゃいました!?」


アレ、と呼ばれた者は、廊下を走り出した。


「あ?彼奴等、何かを追い始めやがった?………先刻の女か?」


そんな様子を首をかしげながら見、男たちを逃すまいと追いかけていた中也に、


『中也』


再び太宰からの無線が入る。

「なんだよ」

『依頼人の娘さんの姿が見えないらしい。深緑のドレスを着た少女だそうだ。必ず探しだして保護して』

「!」

つばさちゃーん!!と云う声が太宰の無線を通して聴こえる。まるでエリス嬢を探す首領の様だ、等と思いながら了解の旨を伝えた。



あの女、依頼人の娘だったのかよーー



中也も全力で其方へ走っていった。
/ 18ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp