• テキストサイズ

crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第8章 訓練開始





立体機動のスタート位置に着くと
みんなが集中する中、
モブリットがアウラの近くへ寄ってくる。



「緊張してるかい? 」

「少し・・・・・・」

「へぇ、意外だな。」


モブリットは軽く瞳を見開く。


団長にも、今朝の食堂でも
堂々とした態度を取ってきたアウラが
今更緊張しているのは意外だった。


この子のことだからケロッとした返事が
返ってくるものかと思っていたが・・・・・・


「ここで失敗すると後がないので・・・」


アウラは視線を自分の背後に向ける。
モブリットもその先を視線で追うと、
その先にある光景に納得した。


「なるほど・・・はは、人気者は辛いな。」


アウラの訓練に注目する者は
ハンジ班の班員だけではない。


訓練場にいる兵士皆が
アウラの立体機動に注目していた。


これでは緊張するのも無理もない。


どうにかして、緊張を解いてやりたい。
なんて、自分らしくもない考えだ。


だが、コロコロと表情を変える
アウラの姿に興味を掻き立てられる。



モブリットは苦笑すると
アウラを安心させることができればいいと
口を開いた。



「これでも何度も壁外を生き抜いてきた手練たちだからね。
彼らの補佐さえできれば大したもんだよ。」


/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp