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crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第7章 時期外れの新兵





「噂などで聞いた者もいるかもしれないが
今日から調査兵団に入団する我々の仲間だ。
名前はアウラ・カーリタース。」


エルヴィンの言葉に
再び食堂がザワザワとし始める。
だが、エルヴィンが言葉を発するとすぐに静まり返った。



「彼女はとても強い。
必ず我々人類の力となってくれるだろう。」


大袈裟な。
アウラがエルヴィンを見上げると
澄み切った碧い瞳と視線が絡まった。
エルヴィンの口角はやんわりとだが上がっている。



これはきっと挑発されている。
お前ならできるだろう?
これくらいやってくれなければ
お前を入団させた意味が無い。



エルヴィンの瞳はそう語っているように
アウラには感じられた。


この人を信じるしかない。
アウラは兵士たちに向き合うと
勢いよく敬礼した。



「アウラです。
壁外調査では誰よりも多くの巨人を仕留め、
必ずや人類の大いなる前進の一歩となれるよう努めます!」


その言葉にハンジやベテラン兵士たちは吹き出した。
ハンジはワナワナと肩を震わせている。


「アウラのキャラが違う・・・・・・くくっ」

「分隊長、耐えてください。」



「暑苦しいのが入っきたなー!」

「悪くないぞー」


予想外のヤジに
アウラの頬は赤く染った。
まだアウラのことを
訝しく思う者もいるだろうがひとまずは成功だ。


エルヴィンは満足そうに微笑むと
アウラの肩を掴んだ。



「彼女の世話は
ハンジ・ゾエ分隊長に一任してある。
何か彼女が困っていたら皆も助けてやってくれ」


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