crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】
第6章 悪くない
「ありがとうございます!」
イキイキとするアウラに
エルヴィンは目を細めた。
「そうだな、
君のことは私が見出したことにしておこう。
訓練兵団を抜け出したのも
私のところにいたことにしておいてくれ」
アウラはエルヴィンに頷く。
リヴァイはそんなアウラの肩を叩いた。
鋭い瞳にアウラはたじろぐ。
「り、リヴァイ兵長・・・・・・」
「悪くなかった。
励めよ、コイツを後悔させないためにもな」
リヴァイは親指でハンジを指さす。
そこには溜息を吐くハンジの姿があった。
「全く・・・・・・
とんだじゃじゃ馬を拾ってきたみたいだ」
ハンジは困ったように微笑んだ。
「ハンジ、アウラの面倒を見てやれ。
アウラはハンジ班の所属とする。」
エルヴィンはそう告げると
仕事がある、と兵舎へ戻って行った。
リヴァイも続いて兵舎へと戻っていく。
「はあああ・・・・・・」
ハンジはアウラの肩を抱くと
そのままもたれ掛かる。