• テキストサイズ

crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第4章 優しい人





ハンジの声色は依然として優しい。


「生きていくためにしかたなかったから・・・」

「開拓地に行けば食べていくのに困らないだろ」

「あそこには戻りたくない」


頭を拭く手がピクリと
反応した。


「どうして?」

「マリア奪還作戦で、親が・・・死んだの」


頭を拭く手が止まった。


「それで、飛び出してきたの?」

「あんな所には居られない・・・、
両親が居なくなったことをいいことにあそこの大人達は・・・・・・」


するとアウラの肩が
カタカタと震えだした。


ハンジはゾッとした。
両親を亡くした彼女に周りは手を差し出すどころかあまつさえ彼女のことを・・・・・・。


ハンジはアウラの前にしゃがみこむと
震えるアウラの身体を抱きしめた。

/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp