crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】
第4章 優しい人
アウラは一通り体を洗うと
用意された団服に袖を通した。
親の仇と忌み嫌っていた
兵団の制服に再度袖を通す日が来るとは
夢にも思わなかった。
何よりも下着をつけていないせいか
変な気持ちだ。
その時、脱衣所の扉がノックされた。
「終わったー?
入ってもいい?」
アウラが承諾の返事をすると
扉が開かれる。
ハンジはアウラの姿を見て
瞳を見開いた。
「想像以上だ・・・・・・」
全身を舐めるようにみつめられ
アウラの身体が強ばる。
「すごく美人さんなんだね」
「へ」
「なに、自覚ないの?」
ハンジはアウラの肩を
抱くと脱衣所から出てアウラをソファーに座らせた。