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crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第4章 優しい人





「さすがに、私のは着ないよね・・・・・・」

「当たり前でしょ」


だよね。とハンジは項垂れた。
なぜ、昨日出会ったばかりの
私にここまでしてくれるのか。


アウラは手渡された着替えを見つめた。


「少しくらい、なくても大丈夫」

「ごめんね・・・
すぐに新しいのを用意するよ」


ハンジはアウラを脱衣所に案内した。


「置いてあるものは勝手に使ってもらって構わないから。
私は外にいるからね。」


アウラが頷くとハンジは脱衣所から出ていく。
アウラはボロボロになった衣服の代わりに昨日着せてくれたのであろう軍の支給品のTシャツを脱いだ。


身体を見ると昨日殴られたところが
アザになっている。
眉を寄せると残りの衣服も脱ぎさり
浴室へと入った。


アウラのためにか
温められたお湯を桶で掬い頭から被ると
全身に染みた。


気づかないうちに沢山の
擦り傷ができていたのだろう。
ジンジンと痛い。


だがそれ以上に久しぶりの温かい
お風呂に心も身体も癒されるようだ。


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