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crazy for you.【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第3章 煤まみれの少女再び





窓から朝日が差し込む頃、
アウラは目を覚ました。


「ここは・・・・・・」


そうだ、昨晩ゴロツキに襲われたアウラは
調査兵団の兵舎に運び込まれたのだ。


運んでくれた兵士の名前は
ハンジ・ゾエといった。


アウラはゆっくりと起き上がる。
ゴロツキに殴られた場所は
きちんと手当がしてあった。


久しぶりにベッドで眠ったからだろう。
身体が軽かった。
穏やかな気持ちで伸びをすると


突然音を立てて扉が開いた。



「やあー!おはよう!!
よく眠れたかな?」


ずかずかと入ってくるその姿に
アウラは絶句した。


「ハンジ、ノックくらいしないと」


その背後には紳士そうな男性が
柔らかく微笑んでいる。


「驚かせてすまない。
私はエルヴィン・スミス」


その言葉にアウラは
瞳を見開いた。


「エルヴィン団長・・・・・・」

「知ってくれているのか。光栄だな。」


知っているも何も、
調査兵団のトップエルヴィン・スミスだ。
兵士でなくとも
壁内でそれを知らないものはいないだろう。



「私の名前は覚えてる?」


ハンジはベッドに乗り出すと
アウラの顔を覗き込む。

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