怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢
第2章 Who are you?
「えっ、な、何? 地震??」
激しい音と地響きが部屋を揺らす。
男の顔から笑みは消えたものの、扉の方へ視線を移しただけで激しい揺れをものともせずに立っていた。
逆に腰を支えてもらっていなければ床にへたばっていただろうは再び響く爆発のような音に身をすくめる。
回された力強い腕と温もりにちょっとしたときめきと安心感を抱いたのはさておき、一体何が起こったというのか。
男はチッと舌打ちをしたあと、戸惑うを引き摺りながらベッドに寄るとシーツを引き剥がした。
そして有無も言わさずの上にバサりと被せて包み込むと、そのまま抱き上げる。
驚きのあまりか「ひゃあ」と声を上げてしまったところに、僅かに覗く隙間から鼻先が触れそうなほど顔を近づけた男はサングラス越しでもわかるほどの鋭い視線でニヤリと笑う。
「いいか、死にたくねぇなら大人しくしとけよ?」
口元は笑っているが、それは、いわゆる悪い笑みだった。
爆発のような音が、もうすぐそこまで近付いて来ていることに加え、ドフラミンゴの口にした"死"いう言葉が呪いのようにの動きを縛る。
恐怖も相まって訳も分からぬままコクコクと素直に頷くと、安心させるように優しく頭を撫でられた。
「フフフ、良い子だな」
焦りの欠けらも無い緩慢な動きでの目元に口唇を寄せると慰めるようにこめかみ辺りに柔らかいぬくもりを落とす。
その時、まるで穏やかな時間はここまでとばかりに、激しくドアが開くと共に扉から十数人はいるかという男達がなだれ込んできた。