怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢
第2章 Who are you?
バチン!!!
大きな音を立てて火花が散ると肢体を釣りあげていたものが弾き飛ぶ。
支えを失った身体は重力に引かれ、為す術なく床に叩き付けられた。
「…ぐ……ぅ………っ…!!」
痛みと急に流れ込んできた空気に咳き込む。
視界は揺れ、身体を支えることも出来ないままに床にへばりついていた。
「……………」
後ろから信じられないと言う声がするが、呼吸と身体の痛みに耐えることに精一杯なには届いていない。
うっすらと開いた正面の視界にドフラミンゴの足が入り込むと、降り掛かる影が濃くなった。
目の前にしゃがみこんだドフラミンゴはグイッと強引に顎を掴んで持ち上げる。
笑みの無い鋭い視線も、どこかフィルター越しのように現実感を感じない。
更にグッと引き上げられてが顔を顰めるも、体制はそのままに長い中指が首元を数回なぞる。
その度、ピリピリと痛みを感じる。傷でもついたのかもしれない。
ドフラミンゴはしばらく見つめた後、反対の手をの首の前で横一文字に引き広げる。
バチバチ!!!!
激しい音とともに散る火花。
が怯えて身体を揺らす目を閉じるのをそのままに、今度は素手でその細い首を掴むと立ち上がって吊り下げる。
「……っ、…ぅ……っ…」