怖いのは苦手です【ONE PIECE】ドフラミンゴ夢
第2章 Who are you?
「や…やぁぁ……っ!」
抵抗を試みるも、先程のキスで完全に骨抜きになっていた為、身体が動かない。弱過ぎる抵抗は相手を煽るだけだった。
「素直になれ。その方がお前も楽しめる」
フフフと独特な笑いを浮かべながら、男がさらにスカートを胸の上まで捲し上げる。確認するまでもなく女慣れしていることが分かる言い回しや手付きに抵抗する隙もなく、ただただ翻弄されてしまう。
益々マズイ。
胸の飾りを刺激され、声が漏れるのを抑えることも出来ない。
「あ…あぁ……やっ、あ、んんん」
堪えきれず零れる自分の声にも快感を刺激され、頭が麻痺してしいく。
もう、このまま流されてもいいかもしれない。
ぼうっとした頭と視界。瞬きをすると涙が流れたのがわかる。
少しだけクリアになった視線の先でニヤリと笑った男の顔を見た時、ドクンと脈が体をふるわせた。
流されている思考を叱咤し、再び近づくキスの誘惑を首をひねって回避しながら、迫り来る恐怖にも似た大きな快感から逃げるため、必死に手を突っ張って叫ぶ様に拒否の意を示す。
「あ、愛のない…えっち、なんて、…ヤダ……っ!」
勢いで言ってみたものの、一瞬で後悔したは心の中で盛大に頭を抱えた。相手をよく見ろ、こんな言葉など響く相手に見えるのか? 他に何かあっただろうと。
しかし、意外にも心からの叫びというものは通じるものなのか、ピタリとドフラミンゴの動きが止まった。
予想外過ぎる行動に、の方まで驚きで動きを止める。
「フ……フッフッフッフッフッ!!!」