第1章 ○ 猫遊戯*太宰治
「…お、お待たせしました。」
渡された物を全て身につけ、太宰さんの元へと顔を出す。
ただ、想像していたよりもスカートの丈が短く、胸元も大きく開いていて、すごく恥ずかしい…。
「おぉ!私が思っていた通り、よく似合ってるよ。」
「ありがとうございます…。」
「さぁ、こっちへおいで。最後の仕上げをしてあげる。」
太宰さんが手を招いている方へと向かった。
座っている太宰さんの膝下に座り込むように言われ、言われた通りにする。
すると、何かが首に触れ、後ろで止められる。
何かと思い、太宰さんの方へ振り向くと、私の首からシャランと音が鳴った。
「あの、これは?」
「首輪だよ。」
「へっ?」
ポカンとしている私を見て、薄く笑みを浮かべ、
耳元でこう囁いた。
「…さぁ、楽しい遊戯の始まりだ。」