• テキストサイズ

文スト甘味処

第1章 ○ 猫遊戯*太宰治







「さぁ、入って。」


「お邪魔します…。」



部屋に通されると、太宰さんは持っていた袋に手を入れ一着の服を取り出した。




「…何ですか、これ?」


「もちろん君へのプレゼントだよ!」


「え、でもっ…。」



太宰さんが手にしていた物は、所謂ワンピースだった。


全体的にピンク色のワンピースは
スカートの部分にふんだんにフリルがあしらわれ、如何にも女の子が憧れるようなデザインだった。


ただ、普通のワンピースと決定的に異なる点は、その丈。


少し動けば下着が見えてしまうのではないか、と思ってしまうほど短くて、私が着るにはちょっと抵抗が…。




「…もしかして、気に入らなかったかい?」



太宰さんが珍しく眉を下げながら、私を上目遣いで見つめる。






/ 34ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp