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文スト甘味処

第2章 痴話喧嘩*中原中也(+芥川龍之介)







「ちょっと、苦しい!龍之介助けてー!」

「恋人の前で他の男に構うんじゃねぇよ。」

「うるさい、私は龍之介と話してる、のっ!」



下に傾けた頭を、中也の顎目掛けて思いっきりぶつける。

すると、中也からあられもない声が漏らしながら悶絶している。


咄嗟に腕が解かれたから、今のうちに龍之介を思いっきり抱き締める。



「…っ、てぇーー…、って、おい!お前、芥川から離れろ!」

「絶対に離れない!元はと言えば、邪魔してきた中也が悪いんでしょ!少しはそこで反省してなさい!」

「あぁ!?好きな女取られて黙ってる奴がどこにいんだよ!いいからさっさと離れろ!」

「離れませーん。龍之介だって私と二人がいいって言ってるもん。」

「…僕はそんなこと一言も。」



龍之介を挟んで、大声で言い合いをする私たち。

仮にも恋人同士だけど、愛しの龍之介との時間を邪魔される義理はない。





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