第1章 ○ 猫遊戯*太宰治
「あっ、あぁ、だめぇっ…!」
「堪え性がないねぇ。」
「はぁっ、ん、…もっ、イっ、くぅ…!」
「うん、見ててあげるよ。」
そんな私を追い込むように、指のスピードは増していく。
「いやっ…、あ、あぁっ!」
身体が大きく跳ねた。
そして、ビクビクと痙攣する身体は自分では止められない。
太宰さんはくたりと力の抜けた足を掴み、つま先にキスをする。
そんな些細なことも大きな刺激になって、全身を次の快楽へと急かす。
「一花、達したばかりなのに、物足りなさそうな顔してるね。」
「いやっ、そんな…!」
「して欲しいこと言ってごらん?可愛い仔猫の願いを叶えよう。」
首筋に顔を埋めた太宰さんの鼻先が、首輪の鈴に触れシャランと音を立てた。