第20章 わかっちゃう?
全部解体し終えて家に帰ればちゃんは退院してきていて自宅療養中だった
「研ちゃんおかえり」
久しぶりに会うちゃん
「お見舞い行けなくてごめんね」
「ううん、研ちゃん大変だったんでしょ?
お風呂ゆっくり入ってきたら?疲れ取れるよ」
ちゃんはちょっと待っててとひょこひょこ歩いて自室から入浴剤を取ってきてくれた
「これ、私のお気に入り
いい香りでリラックス効果あるから疲れ取れるよ」
ちゃんの言う通りリラックス効果ありそうな香りでつい長湯をしてしまった
「あっつー」
「ビール取ってこようか?」
「いいって座ってな、足痛いんだろ?」
立ち上がろうとしたちゃんの腕を引き止めた
トサっと俺の腕の中に収まったちゃん
キュッと小さく抱きしめる
「研ちゃん、よっぽど疲れてるみたいだね」
いい子いい子してくれる
「もうちょいこのままでいていいかな」
「研ちゃん…」
この状況を陣平ちゃんが見たら怒るだろう
親友の彼女にこんなことしちゃダメだって頭ではわかってる
「よし、ありがとう
俺ちょっと寝るわ、軽く食ってきたから夕飯の心配もいらないから」
あんまり動き回っちゃダメだよと忠告してから部屋に戻ってベットに潜り込んだ