第24章 俺の親友をよろしくな
「ったく、世話のやけるやつら…」
仲直りしたことを萩原に報告するとそう言われた
「巻き込んでごめんね」
「ちゃんはいいの!なんも悪くない
悪いのはこいつ!」
ビシッと人差し指で指された
「ほんとすまん!」
「バツとして俺に美味い酒を奢ること
ちゃんには、なにか高価なプレゼントを送ること
それで手打ちにしてやるっ!」
「私はもう貰ったから、それで大丈夫」
コレと指さしたのは発覚する前にプレゼントしたネックレス
「ちゃん、ほんとにそれでいいの?もっといいの買ってもらいな?」
「いいの、私これ気に入ってるから」
「ほんと陣平ちゃんにはもったいない、いい子だー」
本当にそう思う…俺には勿体ないくらいの女
「今からでも遅くない振るなら今だよ?
俺もいるし、諸伏もいる
選び放題だけど?」
どさくさに紛れて何言ってんだこいつ…
萩原の目は、お前に止める権利はないと言っていた
「陣平がちゃんと好き
心配してくれてありがとう」
「そっか、ちゃんが陣平ちゃん選んだなら仕方ないね
俺の親友をこれからもよろしくね」
「もちろん!陣平、研ちゃんしか友達いないから見捨てないであげてね」
「お前らなぁ…黙って聞いてれば、好き放題言ってくれたな」
親友がいて
好きな女がそばにいる
こんな幸せな事あるか?
絶対手離したくない2人だった
太陽の光がキラキラと大事な2人を照らす
俺には眩しいくらい
「陣平!」
「陣平ちゃん、早くこいよ」
あぁと返事をして地面を軽く蹴った
FIN.