第19章 もう1つ厄介な事がある
萩原によってあっという間に解体された
中に入ると縛れて口を塞がれたがいた
「」
口を塞いでいたものを取るとこの部屋には爆弾が3つあると言う
「陣平ちゃんあと5分しかない
急いで逃げないと」
「あぁ、いくぞ走れるか?」
「ダメだよ陣平、研ちゃん」
入口にセンサーが仕掛けられていて入ってきた人数以上が出ていこうとすれば、その時点で爆発するという
「くそっ…」
「なんつー仕掛けだ」
「出れねぇってんならさっさと解体しちまおうぜ
の事は逃がしてやりたいけど、こいつ足やっちまったみたいだから、1人じゃ逃げられない」
「ごめんね…」
「気にするな、必ず助けてやるから…俺たちを信じろ」
「陣平ちゃん、もう1つ厄介なことがある」
3つ同時に解体しないといけないらしい
「おいおい、嘘だろ…」
「ちゃんに解体してもらうしかないか…」
「だな、できるか?」
「陣平と研ちゃんが教えてくれるんでしょ?やってみる」
作りは一緒だったから俺達の言う通りにやれば問題ない
ひとつひとつ丁寧に説明しながら、焦らず、慎重に、そして急ぐ
パチン
同時に最後のコードを切る音が鳴り響く
「よし…間に合ったな」
「ふー、なんとかいったな…ちゃんもお疲れ様
っておい!」
萩原の声に振り返ると張っていた気が抜けてそのまま後ろに倒れ込みそうなを支えてやる
「陣平ちゃん、ちゃん熱あるかも…」
確かに体が熱い
足首も手首もあれ上がっていた
こんな手でニッパーを使っていたのか
気づかなかった…痛かっただろうに…
「を病院に連れていく」
「うん、こっちは任せておけ、俺も後で行くから」
萩原に後を任せて車で病院へと急いだ
足首の捻挫
手首の骨折
捻挫は犯人から逃げる時に
骨折は自分の居場所を知らせるために音を出そうと縛られた手で殴り続けていたから
こんなになるまで助けてやれなかった
ゴメンな…
が眠っている間に報告しろと警部から言われたので本庁に戻る