第19章 もう1つ厄介な事がある
からの着信、珍しいな
帰ったらメッセージはくれるけど電話なんて
少しおかしいと思い出てみたら、
もしかしたら巷で起きている爆弾犯を見つけてしまったかもしれないと
俺もすぐに向かうから静かにその場を離れろと言った
の悲鳴が聞こえて電話は途切れた
「陣平ちゃん?」
近くにいた萩原も心配そうにしている
「やべぇ、が…」
動揺しているとしっかりしろと怒られた
が教えてくれた現場に急行すると雑魚数名が爆弾を作っている所を抑えることが出来た
やっぱりこいつらだったか
俺達の捜査線上にも上がっているヤツらだった
「は?どこだ?どこにいる?」
辺りを探すが見当たらない
ボスと思われる人物はニヤニヤ笑いながら、
「お前達にあの爆弾が解体できるかな?」
そう言い残して連行されて行った
「萩原、準備出来てるか?」
「もちろん、爆弾とちゃんが一緒ってことでいいんだよな?」
「そういうこったろ…」
くそっ…どこかに捕えられて
しかも爆弾と一緒だと…
爆弾犯かもしれないということで機動隊も出動していた
入口にトラップが仕掛けられている部屋を見つけた
安易に開ければドカンだ
「!」
「ちゃん!」
中にがいるか呼びかけるとガンっと音がする
口を塞がれているのかくぐもった声も聞こえる
「タイマーはあと10分、いけるか?」
「大丈夫、でもこれ一つとは限らないだろ
中にもあるかもしれないから、こいつに時間はかけられないな…一気にいくぞ」
「頼む」
俺が爆処にいた時より萩原の技術は上がっていて驚いた
刑事になっても時々解体のシュミレーションはしていたけど、萩原に置いていかれちまったな
爆処に戻ってまた双璧としてやって行けたらとにわかに思ったりもしたんだけど…